太田初夏通信ーvol.146

太田初夏の日常を覗き見る!
苦難を乗り越えながら笑顔で過ごすギフトのような暮らしで感じた未来へのレター
太田初夏 2025.03.16
誰でも

※日記※

3月10日(月)

自分の立っている場所は、昔は別な形で存在していた。大きな樹が植わっていたかもしれないし、広い草原の中で可憐な花が咲いていたかもしれないし、ある家族が慎ましく肩を寄せ合って過ごしていたかもしれない。不運な事故があったかもしれないし、大きな災害があった場所かもしれない。そういう中、現在は私がここにいて、何らかの形で活用していて、いつかそれはそうではなくなり、別な形でその土地は利用されるのかもしれないし、自然の形として何かの動植物たちが根付くかもしれない。私の開かれた感覚で、読み取れるものから、頭の中で展開する過去現在未来の連綿たる物語はどこか寂しくもの悲しく、優しい。美しい場所として捉えたいと思うのは、私が自然の一部として息づいていて、その土地に認められた存在として、居ることができるからかもしれない。自然が肯定的に私を受け入れてくれていて、私自身もこの土地や身の回りの自然、身の回りの者たちを肯定しようと意識づいているからである。井の中の蛙として、狭い空間に息づき、小さな世界に響く唄が、大きな世界に広がって、宇宙の果てまで届き、時の流れを無視して過去にも未来にも響いていると思って生きている。

3月11日(火)

会社では、仕事場に行って、主要な方のスケジュールを細かく見ている。それは習慣になっていて、直接のリーダーや、仕事が込み入っている方、久しぶり出社した方などの情報を頭に入れておくだけで、周囲の見え方が変わってくる。ハンコを押してもらったり、依頼することも、この時間までにとかこの時間より後にと頭に入っているだけで、自分の仕事の仕方も変わってくる。

そして常々、身の回りの方たちに、「どんな簡単なことでも、難しいと思われることでも何でもします」と事あるごとに言い回っている。そして、着実に定着していて、私のところに、いろいろな依頼が来るようになってきた。中には私に仕事を依頼したらとても喜んでくれますよと他の人に伝えてくれる方もいて、他のオフィスの方も気軽に声をかけてくれたり、依頼してくれるようになった。

しかし、それは正確に仕事をして、納期よりも早く仕上げてこそだと思っているので、責任感を持って取り組んでいる。私一人だけではなくて、チームで共有するために、マニュアル化して言語化して、複数人で取り組めるように工夫している。それが周りの人の力にもなるし、経験にもなるし、私自身も楽になるし、チーム全体の底上げになる。そして、結果は関わってくれた人の名前をしっかり出して、依頼主からお礼の言葉があったら、一言一句変えずに伝えている。そうすることでやりがいも生まれるし、責任感も出てくる。チームの方たちの名前も知られることになるし、結果としてチームの人に直接依頼が来ることが多くなってきた。そういう積み重ねを嬉しく思う。依頼主に煩わしい想いをさせないように、期待以上の速さや仕上がりで応えられるように、工夫したりチェックしたり気をつけている。

3月12日(水)

早朝に散歩していると、うぐいすの鳴き声が聞こえた。なんの照れもなく、迷いもなく、思い切りホーホケキョと鳴いていた。なんだかうれしくなって、その場に立ち止まって耳を澄ました。うぐいすは僕の期待に応えるように、なんどもなんども鳴いた。僕はうぐいすのように華麗な歌声は持っていないので、テレパシーを送ることにした。難しいことは考えずに、ただ素直に感じればいいだけ。でも、なかなかそれが難しいんだよね。足の爪先から頭の先までアンテナにすると、春の匂いを嗅ぎ取ったよ。雨水を含んだ土の匂い。動植物たちが目を覚ますやわらかな刺激のある匂い。少し寂しくなって、周りを見渡すと、やや黄色がかった光の渦の向こう側に、壊れたオルガンが横倒しの状態で捨てられていた。僕は自分自身の影を見たような気持ちになって、そっと近づいてみた。むき出しになっている鍵盤を弾いてみても、音は出なかった。僕は地面に寝転がって、オルガンに向き合って、さくらさくらを弾いた。弾いてもどの鍵盤からも音は出なかった。寝転がった地面もオルガンもひんやりと冷たくて濡れていた。冬の匂いもかすかに残っているね。遠くで森の木々を揺らす風の音が聞こえた。

3月13日(木)

ヒヤシンスが花開いて、部屋中に甘い香りを放っていて、妻と二人で昆虫にでもなった気持ちで、花に顔を近づけたり、遠くからここまで香っているよと話し合ったり、楽しんでいる。互いの距離感を楽しんでいるように、広がって咲いている姿を、縄張りあるのかなとか、互いに調和してほどよい距離を保っているのかなとか、互いの美しさに嫉妬してツンとしているのかなと、二人で妄想を展開させながら、500円で買ったヒヤシンスを、部屋に招き入れた客人のように、光を当て水を遣り、会話をしている。

3月14日(金)

近所のドラッグストアまで、妻と二人で買い出しに出かけた。車に乗らないので、たくさんの荷物でも二人で分担して抱えて歩いて帰る。『この陽気で山の雪も一気に溶けたね』『椿が盛りで、マジックアワーのオレンジの光浴びてキレイ』とかスマホを持って撮影しながらの道程。行きと帰りとで違った道を通って帰る。帰宅してからは撮影した写真の見せ合いっこをして楽しむ。こんな何気ないひと時を本当に幸福に思う。いつか妻の夢が何かの形で叶うといいなと思うし、妻にはその力があるし、私もそのサポートができると信じている。きっと必ず妻の夢が叶いますように。

3月15日(土)

実家に帰った際に、父をマッサージした。私が眠れない時や体調悪い時に、父がよくマッサージしてくれた。働いて帰って疲れている時や、夜に眠りたい時なども、嫌な顔せずにマッサージしてくれたことで、私がどんなに癒されて身体を休めることが出来たか、これからどれだけ父を労わって老後を過ごしやすいように力を尽くしても恩返ししきれないと思っている。

帰って妻に話すと、これからもちょくちょく実家寄って、マッサージしてあげることが出来たらいいねと賛同してくれた。私もそうしようと思う。

3月16日(日)

花の美しさは、"形"”色"”香""咲き方"にあるのだと思っている。

果たして人間は、"覚悟""おおらかさ""陰陽の深さ"ではないかと思っています。

この3つがそろって、肝が据わった人間力を身につけることができたら、美しく生きることが出来るのではないだろうか。

※質問→回答集※

いろいろな方からやってくる質問に対する回答をまとめてみました。

<自分を悪魔に例えるとしたら、どんな悪魔ですか?>

多くの人が救われるとしたら、時と場合によれば少数を犠牲にしても、いい方向に進めることのできる神経の持ち主の悪魔だと思っている。

<おすすめの勉強場所ありますか?>

学校時代から現在でも変わらず食卓テーブル一択です

<バレンタインのお返しって義務っぽく感じる?どう思う?>

バレンタインデーに贈り、ホワイトデーにも何らか贈っていて、義務というよりは日ごろの感謝を伝えるにはいい機会だと思って、喜んで活用している。

※作品(詩・散文)※

「手紙」

あなたから届いた手紙からは、花の香りがしました。桜や薔薇の香りのするハンドクリームや香水はあるものの、何の香りだろうと興味を抱きました。香りに興味を抱きつつ、あなたの想いにも惹かれ、ますます好きになりました。

そして、暖かな雨の降る日曜日の午後に、お返事を書きました。

あとで知ったことですが、手紙につけた香りは水仙の香りだったそうです。水仙の香りには、身体をリラックスさせる効果があるらしく、普段仕事で疲れている私を癒したいという想いと、ギリシャ神話に出てくるナルキッソのお話のように、独りではないのよという想いを伝えたかったそうです。

私は深く感動して、あなたを幸福にしたい。そう強く感じました。

photo@rumeko

photo@rumeko

『stroll 遅日』

厳しい寒さを潜りぬけて

芽吹き

光を浴びて、温もりを感じて

膨らみ

傾いた地球に寄り添って

咲いた花

photo@rumeko

photo@rumeko

『pray』

苦難をくぐりぬけて、私たちはここにいる。今日という日にあなたが存在してくれていることに感謝。私のそばで笑って過ごしていることに感謝。神社で手を合わせて祈る。何か具体的に祈るのではなくて、ただただ無心で祈る。陽光の照る昼下がり。私もあなたも生きている。

※食事※

3月10日 夕食

マグロの漬け丼・麻婆豆腐・ざるそば

今夜の夕食は

妻の大好物のマグロの漬け丼を作った

麻婆豆腐とざる蕎麦添えて

友人たちのラジオ拝聴しながら

爆笑の一時間

二人で涙流しながら笑った

限られた時間をどんな風に過ごすか

やはり楽しくユーモアと笑いを大切に過ごしたい

黙祷で始まった一日

一日いちにちを大切に

濃密な時間を生きたい

3月11日 夕食

今夜の夕食は

クリームシチューと焼きそば

焼きそばは半額の麺を利用して、野菜たっぷり

クリームシチューは野菜の屑と豚肉切り落としで作る

ミルクをたっぷり入れて、美味しく仕上がりました

嬉しい一日、充実した毎日

皆様に感謝、私は幸せ者です💐

3月12日 朝食

ホットサンド

おはようございます

今日も素敵な一日にしましょうね

朝食はホットサンド

スープを添えて

優しさに包まれた日になりますように

素晴らしい日になりますように

3月12日 夕食

一日お疲れ様でした

今夜の夕食は昨日のクリームシチューをリメイク

スープスパゲッティにしました

カルボナーラ風で

とても美味しくできました

サラダも美味しく妻にも喜ばれました

帰宅して妻のマッサージをする

足裏、ふともも、お尻、背中、肩、頭

丁寧にもみほぐす

結婚して

料理とマッサージが上手になり

よく喋るようになった幸せな夫です

3月13日 朝食

うどん

おはようございます

金曜日朝、気持ちいい目覚め

朝はうどんを食べて出勤

二人で会話しながらズルズルいただきました

ただのうどんも一手間で

美味しくなる

優しさに包まれた一日になりますように

美しい日になりますように

3月14日 夕食

揚げ物プレート

素敵な一日

お疲れ様でした

いいことがあった日

嬉しい一日

優しさに包まれた日

大切な想いに抱かれた日

キラキラ過ぎていきました

周りの方たちに恵まれていて、幸せ

揚げ物プレートに玉子炒飯添えて

ガッツリいただきました

3月15日 朝食

フレンチトースト

妻の起床する時間に合わせて

朝食を作る

リクエストのフレンチトースト

プレートモーニングに仕上げた

目を輝かせて喜んでくれた妻を見て

にっこりしながらいただきました

春の匂いのする雨

会話しながらたくさん作品作ろう

3月15日 夕食

昼夜兼用

ハンバーガーセット

(鯛カツバーガー、ハンバーガー)

美味しくいただきました

二人で楽しく会話しながら

幸せなひと時

3月16日 朝食

トースト・サラダ・目玉焼き・カレースープ

NHK教育番組の趣味の園芸を見ながら朝食を食べたいと妻のリクエストがあったので、キッチンに立ち、番組の時間に合わせて、朝食を作り、妻を起こした。

あるもので美味しい朝食を作ることができた。10時ぐらいまで、ゆるゆると食べる。のんびり流れる時間の中で、心身をリラックスさせて、陽気な時間を過ごした。

3月16日 夕食

カレーライス・餃子・味噌汁

カレーライス🍛

一晩寝かせて更に美味しく仕上がりました

うまい😋

のんびりゆるゆる

優しい一日

美しい日曜日

夫婦で過ごす時間

幸せなひと時

のどかに過ぎる

※編集後記※

新しい季節が巡ってきた。新しい風が連れてきた、新しい時代を読む。私も貴方も物語の中で、暮らしに彩りを与えたくて、花を飾ったり、季節の食べ物を食んだり、衣服を鮮やかに着こなす。この世界が誰のものでもないなら、誰かの為にあるものでないなら、嬉しい。私の手の届く範囲を分けてもらい、足の運べる場所を美しく整えていく。

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