太田初夏通信ーvol.43

様々なSNSサイトやブログを回ってみて、芸術性に乏しいやりとりやつぶやきに終始しているなと感じた。出会い系サイトが圧倒的に増えていて、アートや作品を投稿する場所が減っていて、AIによる言論統制が敷かれていて、これが?と思うものまでシャットアウトされているのにカルチャーショックを受けた。
太田初夏 2023.10.09
誰でも

※日記※

10月2日(月)

どちらかというと私は、愛想のない人間だと思う。不躾なところがあって、人あたりも良くなくて、時々顔つきが険しくて、体調が良くない。気の利いたことも言えない。ただ、誠実で真面目で自分に正直ではあるように思う。そして、愛があると思う。その辺のバランスで、なんとかここまで生きてきたのかなと思う。

10月3日(火)

減薬が進んできて、朝の目覚めがすごく良くなってきた。ぐっすりと眠れているし、睡眠の質も良くなってきている。本来朝は目覚め良く、すっきりと起きていた方だし、本来の姿に戻りつつあるのはうれしい。医師とも相談しつつ、無理なく減薬を進めていきたい。

10月4日(水)

キッチンの中掃除をした。ガスレンジ周りをきれいにして、オーブンの中の油脂をふき取り、冷蔵庫の中を整理した。私は体力がないので、大掛かりなことができない。そういうことだから、まめに手入れということは必要かもしれない。

10月5日(木)

妻は私の小説や詩の中から飛び出してきた女性そのままで、姿から性格やものの考え方まで一致する。私は夢を見ているのではないかと思うが、妻を大切にしながら、一日を楽しみ大切にしながら生活していきたい。

10月6日(金)

若いころは、若さゆえの経験不足で、苦しかったり淋しかったりしたことも、一つひとつくぐりぬけてみれば貴重な体験で、若い時に苦しくて良かったなと思った。両親は私の至らなさを見守ってくれて、本当に感謝している。現在の私は、若い時にこうなればいいなと思う現実の中を生きていて幸せ。これからもたゆまなく一歩いっぽ歩いて、これから先の希望や夢にたどりつけるように、努力を続けていきたい。

10月7日(土)

気がつかないうちに、夏が終わり、一気に秋から冬が近づいてくる気配を感じている。秋は細部に宿り、冬は場を支配する。その中でせかせかと右往左往している私たち。季節の移ろいを感じながら、楽しみながら、日々過ごしていきたい。

10月8日(日)

朝方、遅くまでゆっくりと眠った。本当に気持ちよくぐっすりと眠れて、幸せな朝だった。ブランチにフレンチトーストサンドイッチを作って、気怠い音楽を聴きながら、二人午前中を過ごした。芸術の話や旅の日程の話やくだらない話をたくさんした。

10月9日(月)

この3日間、いろいろなSNSを渡り歩いてみて、AIによる言論統制が隅々まで行き届きつつあって、自由な表現の幅が狭まり、誰も傷つかないSNSとうたっているサイトが、美しい言葉しか使ってはダメということになっていて、怖いなと思った。AIからの規制を受けない隠語や斜め読みのものまで生まれてて、この時代にここまで来たかという危機感を感じた。美しい言葉しか使ってはダメと言う表現がすでに美しくないのだが、それに関してはどうなのかとも思った。

※作品(つぶやき)※

・誰も知らなかった未来の今日に、あなたが存在してくれていて良かった。ありがとう。きっと独りぼっちではない。きっと何か素敵な出来事があるはず。あの時さまよっていた私だからこそ、今日できることがあるはずだから。

・美しい言葉に縛られて、心の自由を奪われています。慰められるなら、優しい言葉ではなくて、地に落ちた言葉がいい。芯のある強さで貫かれて、やっと気づかされることもあるのです。

・美しいと自覚している人よりも、コンプレックスに悩む人に身を委ねたい。私たち、いけてないねって心の底からほほ笑み合うの。心身の喜びを味わい尽くして、高め合うの。

・人を慰めるときに、正しさなんて、役に立たない。自分も引きずり込まれ、痛みを負い、それでも向き合い続けて、びりびりに破かれて、裂かれて、それでも自分を保ち、何事もなかったように立ち上がり、更に強くなっている。そうでありたい。

・SNSで監視検閲するAIなんて、くたばってしまえばいいんだ。上の短い言葉たちは、全部AIによる検閲により、勝手に書き換えらたり、投稿できなかったりしたものの原文たちです。禁止ワードや性的な表現につながるもの、AIに対する批判、組織に対する批判、政治的な事は全部、勝手にAIが作った言葉で書き換えられます。

※作品(詩・散文)※

「ありのまま」

有名にならなくっていい

錦の旗なんて立てなくていい

格好つけなくていい

目立たなくていい

人から好かれなくてもいい

ありのままで過ごせたらいい

お子様ランチに旗立てる余裕があればいい

格好悪くていい

自分の好きに忠実であればいい

人を好きになればいい

「世界の一部」

あらゆるものがあって世界なんだ。美しいもの、美しい言葉、挨拶、祈り、願い、優しさ、癒しだけでは、世界は傾いてしまう。陰陽併せ持つ世界であってほしいし、私自身もそうです。優しさには優しさで、寂しさには寂しさで、悲しみには悲しみで、喜びには喜びで抱きしめたい。

「汚れ」

汚れてしまった手は洗えばいい

汚れてしまった心は磨けばいい

美しくなんてならなくていいの

そのままでいい

あなたは美しいの

※食卓※

10月5日 夕食後のおやつ

夕食後に小腹がすいて、おやつになるようなものが一つもなかったので、一本残っていたバナナをフライパンで焼いて、砂糖とレモンとラムダークで味を整えて、美味しく頂きました。

10月6日 夕食

お腹にしっかりたまるものをと思い、カレーを作った。カレーピラフを炊いて、別鍋でカレーを煮込むのだが、カレースパイスを入れた後に、シチューのルーを入れてしまい、あららという感じになったが、カレースパイスやにんにくやしょうがや胡椒を上手に使って、美味しいカレーになりました。

妻に普通に作るよりもずっと美味しくなったじゃない。新境地だねと褒めてもらい、うまくリカバリーできたなと思った。

10月7日 夕食

豚汁パスタ

秋が深まりつつあり、急に寒くなったので、温かいものをということで、豚汁パスタを作った。豚汁とパスタ?合うの?という感じですが、とても合っていて、美味しい。たっぷりとねぎを入れて、野菜たっぷり、豚肉たっぷり入れて、美味しく頂きました。

10月8日 夕食

ハンバーグ定食

ゴーヤがあったので、ツナと和えて添えた。ハンバーグはふっくらと焼きあがって美味しくできた。妻にレパートリーが増えて、上手になったねと褒めてもらい、嬉しかった。

10月9日 朝食

フレンチトースト

起きてきた妻に、朝食に何が食べたいか聴いたら、冷凍庫にあるベリーをたっぷり使ったフレンチトーストが食べたいとのことでしたので、作った。

見栄えも良くて、美味しそうなのができた。

10月9日 昼食

皿うどん

妻のリクエストを受けていたので、冷蔵庫の野菜を使って、野菜たっぷりの皿うどんを作った。栄養たっぷりで美味しく頂きました。

※詩や小説や曲の感想※

『きみが去ったあの日の歌 / 原かのこ』

この度、ボサノバやオリジナル曲を作って歌う芯がソングライターの原かのこさんの新アルバムに、この名曲が初収録されることになって、大変うれしく思っている。ここでも紹介したことがあるのですが、再度紹介です。原かのこさん自身がずっと大切に想ってきた曲だそうです。私もこの歌が一番好きで、youtubeでしか拝聴したことないのですが、CDが出たらいいのになと思っている。最近、ネット配信が多くなっているが、手元に届けばいいなと思っている。私にとって、長年応援している推しなんです。

※編集後記※

この三連休、様々なSNSサイトやブログを回ってみて、日本人の感覚が落ちていて、芸術性に乏しいやりとりやつぶやきに終始しているなと感じた。出会い系サイトが圧倒的に増えていて、アートや作品を投稿する場所が減っているし、投稿するサイトがあってもAIにより激しい言論統制が敷かれていて、これが?と思うものまでシャットアウトされているのにカルチャーショックを受けた。妻と語り合ううちに、そのうちに紙に手書きで書いた文章をぱっとばらまかないと言いたいことが言えなくなるのではないの?と話し合ったりもした。

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