太田初夏通信ーvol.68

春分の日を迎えて、世の中が大きく変化して動き出している感じが強い。来月の上旬に妻が一旦、新居浜へ戻ることが決まった。いろいろな手続きが終わりつつある。とにかくホッとしている。これから私達にもいいことがたくさんありますように。皆さんにとっても、いいことがたくさんある春になりますように。
太田初夏 2024.03.20
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※日記※

3月18日(月)

薄明の零れる西の空に星の形をした言葉が光っている。次第に暮れて群青色の闇が迫ってくると、星たちは連なって詩になる。きちんと韻を踏んでいるものもあれば、自由に結ばれているものもある。想いが融けて結晶となり、大地も光っている。そして、呼応して点滅し、春先にはミモザの花が月に照らされる。それは地上の星たちであり、人々の胸に物語を宿す。着飾った女たちは綺羅星のようにいつの世も輝き、働き者の男たちは流星群のように一瞬の輝きを放ち消えていく。愛する者を愛した軌跡は銀河の藻屑と消えて、余韻を残しながらメロディとなって歌い継がれていく。

3月19日(火)

今まで思い悩んだことは、逃げずに思い悩んできて、本当に良かったと思っている。苦しんだ分、しっかりと前へと進み、新たに生まれた悩みごとを解決する材料になったし経験になってきた。人を見る目がついてきて、ある程度自分はどういう人間かというものを見極めた。結婚を機に、どっしりと落ち着いた気持ちがするし、少々大変でも慌てないし、へこたれなくなった。相変わらず体力はないし、体調がなかなか整わないが、それも年齢的なもののせいにもできて、無理をせずにやれて、役割を果たしている。社会経験が少なく、仕事上の経験も未熟だが、病歴が私を育てて、周りの人に助けてもらっている実感を得て、一歩いっぽやれている。これからは周りの人を助けながら、見守りながら過ごし働く毎日になる。いつも新鮮な気持ちで、新しい感覚を大事にしながら進んでいきたい。

3月20日(水)

今日は妹の誕生日。私の口から妹のことが語られることがあまりないのですが、仲が悪いわけではなくて、むしろほどよい距離感を保ちつつ、互いの行動を制限せずに、好きなように生きてねというスタンスなのかもしれない。互いにかまってちゃんではなく、自立した大人として兄妹として過ごしてきた。甥っ子たちとは幼い頃より良好な関係を築いてきたし、妹の旦那様とも良好な関係でやって来れた。

私が中学校に上がったころから、喧嘩らしい喧嘩を一切したことない。ぶっきらぼうだけどちょっと優しい兄と、父親譲りのマイペースで頭のいい妹という立ち位置が大いに関与しているかもしれない。

妻と妹も、まだたくさんは会って積もる話をしたということもないが、仲良く接してくれているので、安心して見ていられる。

質問→回答集※

いろいろな方からやってくる質問に対する回答をまとめてみました。

<本当の友達って何だと思いますか?>

本当の友達も、嘘の友達もなくて、自分が友達だと思ったら友達でいいのかなって思います。遠く離れることになっても、亡くなっても、何かされても、何かしてくれても、自分で友達だと思った方が友達で、その感覚一つで決めればいいと感じますよ。

<何歳まで生きたいですか?>

100歳まで生きたい。というより妻よりも少しだけ長く生きたい。それだけです。これは妻との約束だから。

<ドライブのお供にぴったりな曲を教えてください>

曲ではないのですが、アルバムで山下達郎さんのCOME ALONGシリーズがおすすめです。かなり快適なドライブになること請け合いです。

<どこへでも瞬間移動できるとしたらどこへ行って何をしたいですか>

静岡に行って、妻と義母の世話をしたい。義父が亡くなり、行ったり来たりの生活。瞬間移動を切実にしたいです。

<思いっきり爆笑できる話があったら教えてください>

近所のスーパーへの買い出しは、私が行っていて、仕事帰りのスーツでめぼしいものを見繕って購入するし、この年代の男性に珍しく、花を買って帰ったり、ごくまれに妻を連れて買い物に来るので、単身赴任で仕事している50代のおじさんが、たまに妻が様子見に来て一緒に買い物をしているという構図のもと、店員さんたちに、年末には戻られるんですか?とか奥さんいらっしゃってんですねとかの会話が展開されて、私もついつい乗っかって、がちの地元なのですが、単身赴任で働きに来ている人を演じている。

※作品(詩・散文)※

photo: https://www.threads.net/@u_m_e_ko

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『道なき道』

二人歩く道は、道なき道。草木萌える茂みを渡り、どこまでも澄んだ空を見上げ、たどり着く先に、断崖がある。二人は意を決して飛んで、重力に逆らえずに堕ちてゆく。恐怖を乗り越え叩きつけられた先に、希望と夢の網がかかっている。恐れずに行け。大丈夫。私は貴女を守りながら連れてゆく。

『矛盾点』

雨の音を聴いている

朝に

自分の矛盾点を突いてみる

矛盾点は綻びか、それとも抜け道か

遠くで

鳥の鳴き声が聞こえる

矛盾点を正さなくてもいい

それが私そのものだ

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