太田初夏通信ーvol.36
※日記※
8月21日(月)
朝から、体調の良くない一日。早朝良い時間帯に目が覚めたが、とにかく目が開かない。頭の奥の方がじんわりと痛い。夏の疲れが出てきているのかもしれない。季節や湿度や気温の変化は大いに体のリズムを狂わす。最低限の仕事は果たす。食欲はあるし、睡眠はたくさん取れている。それにしても残暑厳しい一日だった。
8月22日(火)
住んでいる地域が過疎地域なのか、ぐるっと草原と空き地になりつつある。考えてみれば学校から少し距離があり、小さなお子さんを持つ方には住みにくい場所ではあるかと思う。朝夕は特に静かで、秋の虫の鳴き声に包まれている。部屋の中にまでいるのかと思うぐらいに響いてきて、心地いい。私たちのように車を持たない夫婦にとって、バスの便がいいし、スーパーやドラッグストアも近いので、とても気に入った場所。
8月23日(水)
AIやChatGPTが進化して、人間の表現の幅を凌駕していっても、人間の生演奏や手掘りのものや、人の体験した個人的な表現から感じられる、血の匂いや肌の質感までは、作成されないように思う。人間の扱うもの以上の世界観から大きな飛躍を見せるとき、人間の価値は、愚かさだったり、醜さだったり、そんな馬鹿なというくだらない体験の物語だったりだと思っている。アートはピラミッド状の裾野があってこそだと思っている。
8月24日(木)
次の年末年始は、妻の実家の静岡で過ごそうと妻から提案があり、少しずつ準備を進めている。年老いた義理の両親と過ごせる時間は限られてきているし、妻にとって、いい思い出や体験になればいいなと思う。おせち料理を作って振舞おうと思っている。この2年間、私の実家、新しい私たちの家でと来たので、次は妻の実家だねと話した。お正月に富士山を見ることができることも楽しみしている。
8月25日(金)
SNSで活動している朗読会るぴなすの『星の王子さま』の朗読を拝聴した。大事なものは心で見る・・・という大切なテーマが根底に流れていて、朗読者5名で役割分担した朗読はとても素晴らしいものだった。真剣に打ち込み、作品への解釈について討論と、朗読の練習を重ねている姿勢は、すごいなと感じた。仲間で真剣に一つのものに向き合う・・・なんかいいな。
8月26日(土)
妻に美味しいものを食べさせたいなと思いながら、日々、スーパーやドラッグストアを駆け巡って、安くて良いものを手に入れている。見切り品やセール品の中に宝物が眠っていて、掘り出し物があったりする。買い物上手、料理上手になるために段取り良く動くことは、仕事にも通じる気がする。どのスーパーの何曜日には何が安いとインプットされて、その中で動き回っている。
8月27日(日)
早朝、妻と散歩に出かけた。それぞれカメラを持って、目に留まったものを撮影しながら、ゆっくりゆっくりと歩いた。夏の終わりの街には、秋の気配があちこちにたたずんでいて、静かに息づいていた。季節は確実に移り変わり、私たちも変わっていってるんだなと実感した。
※作品(詩・散文)※

世の中に、特別なことや珍しいものが、各地に散らばっていますが、私の追いかけているものは、ありふれたもの、日常の中で見つけられるもの、リッチじゃなくても工夫次第で手に入れられるものの中にある。その中に隠されている美や大切なことを見いだすことが、人生の目標であり、楽しみだ。
個展した時に、年配の男性に、お前の作品は、その辺のものばかりでつまらないなと、お言葉を頂きましたが、私はそうは思っていません。その辺のものの中の美や大切な事が男性に伝わらなかったのは、私の表現力不足ですが、その辺のものがつまらないというのは、なんか違うなと思いますとお伝えしました。
ありふれたものの中に隠された美や大切な宝物やメッセージを伝えていきたい。そう思いながら作品作っていきます。

『キズ物しか買い取らない質屋』
キズ物しか買い取らない質屋があった。新しいものやキレイなものには値段をつけずに決して買い取らなかった。キズ物にも基準があって、乱暴に扱ってついたキズは評価の対象にならなかった。大事に使っていてついたキズのみが評価の対象だった。質屋の亭主は品定めするときはタカのように鋭い目付きになったが、なぜこの商品を質入れするようなことになったか、そしてまたなぜこの品物にはキズがついたか批判せずに優しい声で聞いた。できるだけ高額のお金を引き出したいと思って持ってきたお客は身構えるが、次第に亭主に心を開いて自分自身について語り始めるのだった。
品物に値段をつけるのではなくて、お客が話す傷ついた物語に値段をつけて、お金と交換していた。お客は亭主とお話したことで、どこか心についていたキズや痛みがやわらぎ、そして質入れした商品についても思い入れを感じて、ほとんどの人が手もとに戻すためにお金を用意して、また来店することになった。
そういう遣り取りが評判になり、質屋は繁盛していた。なかには質入れする商品を持たずに、話だけ聞いて欲しいという人まで現れたが、亭主は快くお話を聞いた。アドバイス等はしない。否定せずに話を聞いているだけ。でも、そういうことが実は難しいのだ。深い体験をし、それを乗り越えてきたもののみが身につける技術であると思っている。
※食卓※

8月22日 夕食
山賊焼き他オードブル・焼きそばソース飯
妻が駅前で購入した山賊焼きという鶏肉を焼いた料理が大好物になったので、いろいろと研究を重ねて、自分で作れるようになった。作るごとに美味しくなるとほめてもらえた。妻は褒め上手。オードブル風に、冷蔵庫のものを使って、盛り合わせた。

8月23日 夕食
トマトバジルチーズピザ
写真にはないが二種類のピザを焼いて食べた。生地はコスモスで3枚入りで冷凍で売っているものを活用。バジルとチーズも安売りしていたので、それを使って調理した。バジルとチーズとトマトの組み合わせは本当に美味しい。

8月24日 夕食
麻婆豆腐・ゴーヤチャンプル
父手作りのゴーヤと、ねぎを使って、料理した。実家の畑の作物は本当に美味しい。家計も助かるので、本当に重宝している。

8月25日 朝食
土手目玉んトースト・シャインマスカット
我が家では目玉焼きをめだまんと呼んでいます。
今日は金曜日。仕事も頑張ってきます。シャインマスカットは近所のスーパーで、嘘みたいな値段で売っていたのを購入してきました。しかし、本当に美味しい。

8月25日 おやつ
マスカット生クリームサンド
妻に絶対食べにくいからと作るのを反対されつつ、作ってみました。確かに食べにくさはあるのですが、美味しくできました。妻も最終的には喜んでくれました。

8月26日 朝食
土曜日の朝食はホットサンド
昭和の場末の喫茶店風に、昭和歌謡をかけながら頂く
マスタードの効いた玉子サンド
バジルチーズトマトサンド
二人で楽しみながら頂きました。

8月26日 夕食
ハンバーグ定食・かぼちゃと玉ねぎの味噌汁
買い置きしていたミンチ肉を使って、ハンバーグを作った。お米の在庫がなくて、マカロニを食べた。頂き物のかぼちゃはすごく甘くて美味しかった。切り分けて冷凍庫に保存してあるので、いろいろと使えそうだ。ハンバーグは少し焦げてしまったが、すごく美味しかった。

8月27日 昼食
家にある材料を使って、お好み焼きを作った。細切れ豚とねぎとエビを使って、トッピング沢山の美味しいお好み焼きができた。
※詩や小説や曲の感想※
『恋の極楽特急 / 小島麻由美』
1995年にリリースされた小島麻由美さんのセカンドシングル。SNSで知り合った友人がネットラジオで弾き語りをしていて、いいなと感じた。詩が可愛いし、聴いていてリズムに乗っていけて、楽しくなる。20年以上前の曲だが、ちっとも色褪せず、長く愛されているんだろうな。今まで知らなくて、もったいないことをした。とっても素敵な曲。PVも少し時代を感じて、懐かしい気持ちになる。
※編集後記※
8月もあと一週間で終わり。まだ残暑厳しいが、秋の気配を感じられるようになってきた。土日は、散歩したり、音楽聴いたり、創作活動に没頭したり、インプットとアウトプット両方した。来週は健康診断。普段から気をつけてはいるが、何事もないように健康管理したい。

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